はじめに
こんにちは、鈴木商店のDidyです。
今年もRustが「Most Loved 最も愛されているプログラミング言語」に選ばれましたね。
Rustが最も愛されているプログラミング言語に選ばれるのは7年連続になるんですね。
この結果は、Rustの言語仕様がモダンでユニークかつ魅力的であることに加え、近年様々なプロダクトが登場していることに起因していると考えられます(多分)。
個人的には、以下のプロダクトに非常に興味があります。
「tauri-apps/tauri」。Electronと同じWeb技術を使ってデスクトップアプリを構築するためのフレームです。
「denoland/deno」。Node.jsの生みの親が作ったJavaScriptとTypeScriptの実行環境です。
「solana-labs/solana」。巷ではイーサリアムキラーと注目されているブロックチェーンです。他のブロックチェーンと比べて安価、高速、そして実用性を持っていると言われてます。
Rustは様々な分野でも利用され始めています。
本記事は、Rustの更なる発展と将来の可能性を見据えて、Rustの開発環境を構築する取り組みを記録したものです。
coc-rust-analyzerのインストール
coc.nvimの拡張機能であるcoc-rust-analyzerをインストールします。
coc.nvimについては私の初投稿の記事で紹介した通り、VimをVSCodeのようなIDEライクな開発環境にするためのLSPフルサポートプラグインです。
coc-rust-analyzerは、Rust用のLSPを実装しているrust-analyzerをVimで使うための拡張機能です。
拡張機能のインストールは簡単です。
まずはvimrcに設定を記述します。
「vim.g.coc_global_extensions」 に要素を追加するだけです。
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vim.g.coc_global_extensions = { '他の拡張' ...., 'coc-rust-analyzer' } |
次にコマンドラインモードでコマンドを実行すればOKです。
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:CocInstall |
たった2ステップで、自動補完、エラー表記、ヒントチェック、定義ジャンプができるようになりました。
適当なRustファイル(.rsのファイル)を開いて動作確認します。
coc.nvimに感謝! Vim最高!
Rustupのインストール
Rust本体をインストールします。rustupというツールを使って実行環境を整えます。
やり方は、Rustの公式ページに記載されているコマンドを実行するだけです。
インストール後は、念のためアップデートして置きます。
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$ rustup update |
では、Rustがインストールされてるかどうか確認してみましょう。
ビルドシステムでありパッケージマネージャーでもあるCargoというツールを使って、試しにプロジェクトを作成してみます。
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$ cargo new hello_world $ cd hello_world $ cat src/main.rs fn main() { println!("Hello, world!"); } |
main.rsというファイルがあり、そこには「Hello, world!」を表示するためのソースコードが書かれています。
以下のコマンドを叩いて、ビルドと実行して出力される内容を確認します。
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$ cargo build Compiling hello_world v0.1.0 (/****/hello_world) Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 1.10s $ cargo run Finished dev [unoptimized + debuginfo] target(s) in 0.01s Running `target/debug/hello_world` Hello, world! |
最後に
coc.nvimと公式インストーラのおかげで、簡単にインストールできました。
今回はRustの開発環境を用意するだけでしたが、教材やエコシステムも充実してきていますので、興味のある方は以下のサイトを参考にしてみてください。
The Rust Programming Language 日本語版
Rust by Example 日本語版
Rust APIガイドライン (非公式日本語訳)
Tokio Tutorial
以上、Rustの開発環境を構築した記録でした。